【ねんねこ家アーカイブその1】

考えて見ると最初にブログを立ち上げたのは2003年のNY時代で、タイトルは【猫的生活のススメ】でした。

店を従業員に任せてNYにキャットシッターに一週間の予定で行った筈が、余りに相性が合ってしまい一ヶ月以上の滞在になりました。おまけに大きな黒猫まで日本に連れ帰って来てしまいました。(意味~深)

 

周囲からいつ帰るのか?と言われてタイトルを【猫的人生のススメ】に変えました(笑) その後【気紛れ日記】になりブログの更新も途絶え10年以上、かたくなに沈黙を守って来ました。

その沈黙の理由は~老子の【 知るものは語らず語るものは知らず】という格言に依りますが、 閉店休業を年内に控え、この夏に二匹が重篤な容態にならなければこのブログを再開しなかったと思います。ところが始めた途端にに怒涛の様に蓄積してきたマグマが大噴火してしまったようです(笑)。

正しく【玉手箱】を開けてしまったのは私かもしれません。

 

以下は2006年6月27日に描いたブログです。

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5月18日にNYにやって来てから早いもので、1ヶ月以上がたってしまいました。

今、此方ではサマータイムです。写真を見て何時頃だと思いますか?
実はこれは午後9時です。

アメリカではサマータイムと言って4月の第1日曜日から時計を一時間早めて、10月最後の日曜日にまた時計を戻すのです。

この前後になるとテレビや新聞で「さぁ~、皆さん、savingtime(サマータイムの事) が間近です。 4月の第1日曜日には忘れずに時計を一時間早めましょう!」と言うらしく、凄い国だと思いました。

因みに 【自己責任】の国はこの辺りから起因しているのかもしれませんね。
かつて、日本でも一度実施された事があったらしいのですが、不評で直ぐ中止になったそうです。

日本人には向かなそう(笑)

こちらに来て最初の夜に初めて乗った地下鉄で何故かいきなり車内放送があったかと思ったら、各駅停車が快速に変わり知らない駅で降ろされました。夜の11時にです。

降りた駅はCITYholeという日本で言えば国会議事堂前みたいな駅で、人っ子一人おらず、やっと見つけた現地の人に自分が降りる駅(ブルックリンブリッジ)を告げると親切にも 橋の上に連れていってくれました。 が、私が行きたかったのは駅で橋ではなかった((T_T))

真夜中のブルックリンブリッジの袂で踞れていると、通りすがりのジョギングをしていた女性が携帯電話を貸してくれ、ホームスティしていた宿にやっと電話が繋がりました。

しかし 迎えになんぞ来てはくれずに、そこから地図を頼りに宿に帰りついたのが12時を過ぎていて、なんとドアを開けると、どっきりか?!という位みんなが待っててくれ、クラッカーまで鳴り響く中で 「おめでとう!NYの洗礼を受けたね♪  YOU LOVE N.Y.!」と言われました。其からは地下鉄に乗るときに決して目的地に着くまでは油断しなくなりました。

 

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そんなNYを思い出しながらサマータイムを2020年に日本人が果たして受け入れる順応性があるか?不安です。

 

ねんねこ家店主 クバミエ

 

 

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【猫の歴史と奇話から~】

最近、年齢のせいか?読書をする時間が増えました。蔵書をひっくり返しては読んでいます。

その中に【猫の歴史と奇話】平岩米吉著 という1992年初版の本の中に【朧月猫乃草子(おぼろづきねこのそうし)】という山東京山作、歌川国芳画とが天保から嘉永にかけて八年がかりで書いた擬人化した歌舞伎まがいの猫の物語りがあり、期せずして猫の習性や当時の猫の処遇等を知ることが出来ます。その一節に【猫の妙薬】が載っていました。

面白い所を抜粋してみました。

⭕猫にマタタビは皆人のしる所也
青魚、鯲(どじょう)は猫の人参なり

⭕硫黄と胡椒の粉を同じ目方にして、海苔にて丸め飲ますべし、何の病にも妙なり ~これを試さないでね(笑)

⭕猫の腰抜けになりたるには、しり尾と背中との間に灸をすべし、奇妙に足立つなり。

以上 求聞医録に見えたり。

著者に依ると最後の猫の尾に灸をすえる習慣は、既に正保 二年刊の俳書【毛吹草】の中に掲げられているから随分古くからあったらしいですね。

 

多分 このツボは百会(ひゃくえ)と腎兪(じんゆ)で有ろうと思われます。因みにクバミエは人間の鍼灸師の資格を持っています。お灸といわないまでもここを刺激する事は腎機能を活発にすると思われます。

 

タクヤも多聞に漏れず足腰が弱ってきて下肢がよろけます。 近々体力が回復した暁には試してみようと思います。その時には画像にしますね。~

なんだか古より希望の光が一筋見えて来ました。

温故知新は大切ですね(=^ェ^=)

 

ねんねこ家店主 クバミエ