【毎日の点滴が食事です】

【猫の玉手箱】ブログを始めて一番良かったのは、自分自身だったのかもしれません。

善きにつけ悪しきにつけ介護する側が孤立してしまう中、老猫を介護をしている方に出会える事は 大変励ましになります。

これからも 気負わず自然体で【二匹の闘病】を綴り、 それがいつしか【二匹の自然な日常】を綴る事に移行すればと願います。

昨日は二匹がまだ撮影に耐えうるうちに、点滴のやり方の動画を撮影しました。皆さんがお宅で自分の猫に点滴が出来たら介護の幅も拡がり、経済的にも助かります。 その為にもこの時期を選びました。

 

閑話休題、さて、一旦、気を楽にして、此処までに至る経緯を簡単に綴りますね。


タクヤは既にアルツハイマーになっていましたが、元気な22才でした。夜鳴き、朝鳴きがひどくなり朦朧とする日々では有りましたが、よく食べ、よく水を飲み、排尿も問題が有りませんでした。

サンキチは エイズのキャリアと膵炎というハンデの中、
口内炎からの歯肉炎出血、鼻血を昨年末より繰り返し粘膜が弱って居ました。
お客様の中には、サンキチのくしゃみをかけられた方も居たと思います。(ごめんなさい_(._.)_)

閉店休業を11月に決めた理由は 飲食店としての営業許可の店である以上
これ以上は何より衛生面で問題が生じると判断したからです。

中には猫カフェに転じればという所轄のご指導も有りましたがお断りしました。

25年間は長かったようですが、猫と共に暮らし、自分の作品を展示し、皆さんに食事を作るという毎日は寧ろ日常でしたので、あっという間でした。 その間に谷中が猫町と言われるようになり?猫カフェというものが巷を賑わせ始めました。 一部では、猫カフェの元祖仕掛人といわれて居ますが全く違います(笑)

谷根千も今やすっかり人気の観光地となり世界中から愛猫家が集まって来て居ます。

そんな中 閉店の決断はやはり二匹の老衰が起因ですが、 皆様の期待度が高まれば高まるほど 私の超えなくてはならないハードルが上がりました。

多分、この残りの三ヶ月がそのMAXになると思います。

かかりつけの獣医さんも既に70代後半にになられ 25年間のお付き合いとなりましたが、 獣医さんご自身の引退も近く、先週最後の治療と言い渡されました。

「私は此処までに生きた猫に新薬や高度医療は出来ないし やらないよ!

後は クバさんが好きな様にしなさい。」と告知され、一週間分の点滴を頂きました。 その時から、この二匹の命の責任者は私なのだと痛感しました。クバイズムを上まるポリシーの獣医さんに出会えて本当に幸せでした。

腎不全の新薬、 セミントラやラプラスを末期に使う方が多く ネットでも簡単に個人輸入できる昨今、

獣医さんから離れて自分で出来る治療の範囲が拡がりました。が、
その分当然 ハイリターンハイリスクになります。 大げさかもしれませんが、
【神の領域】に踏み込む勇気が入ります。

鍼灸師の私でも、最初は点滴やカテーテルでの排尿等にかなりの抵抗が有りました。

このブログは獣医さんに見放された場合の自宅介護を推薦するものでは有りません。 知識の無い素人が自己判断をする事を勧める物でも有りません。それだけは前置きにさせて頂きます。

【全ての責任を 自分で被る勇気を持つと道が開ける】と信じている私の人生観かもしれません。

本日は セカンドオピニオンの獣医さんに二匹を連れていき、 血液検査だけお願いします。老衰に依る腎不全なのか?夏バテなのか?または重篤な疾患が有るのか?自己判断をせずに対策を冷静にたてたいと思います。

闘う相手を知らないと武器も選べませんから~因みにタクヤガ獣医さんに行くのは7年ぶりです。

~全ては片寄らず中庸に~最後に自分に言い聞かせました。

 

ねんねこ家店主 クバミエ

 

【自分の猫は自分で守る】時代

本日、ホームぺージの【緊急告知】を見てご来店下さったお客様のお膝でパワーチャージ、~やっぱりサンキチは美女好きです。

たっぷり若いエキスを頂いたようです。(=^ェ^=)
お客様の猫(14才)も糖尿病でご自宅でインシュリンを注射なさってるそうです。

【猫の玉手箱】開始して初日の素敵な出逢いになりました。

【自分の猫は自分で守る】時代がやっと来ましたね。(=^ェ^=)

 

【猫を家で看取る】

サンキチの点滴を見守り順番を待つタクヤ
サンキチの点滴を見守り順番を待つタクヤ

 

閉店休業まで三ヶ月を切りました。

そんな中で お盆前より老猫タクヤとサンキチの急激な体力低下と老衰から来る腎不全の悪化、 この猛暑は人間だけでなく小さな命も脅かしています。

本来なら そうゆう状態の二匹をお客様の前に出すのは酷だと思います。が、ねんねこ家が店舗である前に【家】であり、彼等にとって【住処(すみか)】で有ることを優先して 最後までありのままのねんねこ家を閉店まで続ける決心をしました。

思い返せば昨年マサヒロ(タクヤの弟)が20才で亡くなったのも8月12日でした。

一昨年の8月には25才のミクロを亡くして居ます。

老猫だけではなく生き物とってこの8月は凶器です。

本来なら 閉店後にねんねこ家の25年間を纏めたブログ【猫の玉手箱】を開始するつもりで居ましたが、 今こそがその時の様に思います。

何より皆様に 二匹を永い間可愛がって頂き
ねんねこ家を愛して頂き
現状を報告する義務が有るように思えました。

皆様に二匹の病状を報告し、同じような境遇の猫達の闘病のご参考になれば、~楽しくて可愛くて綺麗事だけでは済まない、生き物を飼うことのエンディングを共有するのもねんねこ家、最終章に相応しい終わり方だと思えました。

それより、何より皆様が二匹の復活を祈って頂けたら、【奇蹟の復活】も有るかもしれません。何よりの力になるはずです。

 

喫茶席の一卓を診療台にして、点滴せざる得ない状況は喫茶店としては批判に値しますが、私の家であり、私の猫であり、店が家に戻ったと柔軟に考えて頂けたら幸いです。  

因みに 点滴は今後は鍼灸師でもある私自身がやっていきます。
いつか 世界中の愛猫家のお役にたてれば幸いです。

【猫を家で看取る】此れが私のねんねこ家最終章になります。